- ため
- I
ため【溜】〔動詞「溜める」の連用形から〕(1)必要な力を集中させること。
「腰の~がきかない」
(2)ためておく場所。 とくに肥料用の糞尿をためておく所。 肥えだめ。(3)〔音〕 リズム全体, また特定の楽器のリズムを微妙に後ろにずらすことで生まれるリズムのニュアンス。(4)「非人溜(ヒニンタメ)」に同じ。IIため【為】(1)役に立つこと。 利益になること。「~になる本」「君の~を思って言うのだ」「情けは人の~ならず」
(2)(形式名詞)助詞「の」「が」を介在させて体言と, あるいは用言の連体形に接続して用いる。 助詞「に」を伴うこともある。 (ア)その物事が理由・原因であることを表すのに用いる。 ゆえ。「雨の~順延する」「事故があった~に遅刻する」「これが~に彼は大いに苦況に立たされた」(イ)その物事を目的とすることを表すのに用いる。 「会議の~上京する」「合格する~に大いに勉強する」
(3)ある物事に関することを表す。 …にとって。 …に関して。「君の~よくない」
~にするある別の目的をもって, また, 自分の利益にしようとする下心があって, 事を行う。「~するところあっての議論」
~にな・る利益になる。 得になる。「大変~・る話」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.